塩素イオンの検出
塩素イオン等のハロゲンイオンは銀イオンと反応し、白色の沈殿を生じる。これを利用して、塩素イオンの検出を行うことができる。この反応は非常に鋭敏であるため、正常部と比較して行う必要がある。なお、水系洗濯等の処理をした後は塩素イオンは流出してしまうため、当該試験は適用できない。
試験方法
![蒸留水を垂らし、洗液を抽出している写真](/uploaded/image/769.jpg)
1)正常部および変色部を水でしめらせて、洗液を抽出する。なお、汗中の塩分によっても白色の沈殿を生じるので、正常部は汗が付着しにくい箇所を選ぶ必要がある。
![正常部と変色部から抽出した液を比較する写真。両方とも無色透明](/uploaded/image/770.jpg)
2)抽出液を約2mLを試験管にとる。
![変色部からの抽出液が白濁している写真](/uploaded/image/771.jpg)
3)8%硝酸銀水溶液を1から2滴滴下する。白濁すれば塩素イオン等のハロゲンイオンの存在を示す。